小さな主人と二人の従者
 頭を撫でられると、眠くなってしまう。

「寝ていても良いよ?」
「昼寝はしないから」
「あぁ、そうだったね」

 ジュリアは昼寝をするとだるくなるので、眠くても起きようとする。

「ギャレット」
「何?」
「今度はちゃんとカードを使って」
「気が向いたらね」

 ギャレットの返事は曖昧だったので、使わない可能性が高い。

「このカードは嫌い?」

 ジュリアはそれなりに楽しんでいた。

「嫌いじゃないよ。ただ、ジュリアちゃんが使うことが俺にとって大事だから」

 ジュリアは前髪が鬱陶しくて手で髪を上げた。

「前髪、伸びたね」
「切らなきゃいけないね」

 前髪が目を隠すくらいまで伸びていた。

「だったら、俺が切ってやる」

 ケネスが騎士の格好で戻ってきた。

「ジュリアちゃんの髪は俺が切るから」
「髪を切ることは苦手だろ?だめだ。変な髪型になってショックを受けるのはジュリアだ」
「ギャレット、髪を切ることが苦手だったの!?」

 ジュリアはギャレットの意外な弱点を発見した。ギャレットは顔をしかめているから、ケネスの言ったことは正しいと判断した。
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