小さな主人と二人の従者
「ギャレットとケネスがいなかったら、魔女のところまで行くことができたのかどうか・・・・・・」
「前より強くなったと思うよ。ジュリア嬢」
「本当に?」
「嘘を吐いていない。本当に思っている」

 ジュリア自身はそうは思っていないが、もっと強くなることを願っている。
 どんなときでも自分の大切な存在を守りたいから。

「ジュリア嬢、俺は君を離すつもりはないからね」
「いいよ。もっと強くなって、ギャレットがしたことを後悔させる」
「好きだよ。ジュリア」
「んっ!」

 ギャレットはジュリアを強く抱きしめて、唇にキスをした。
 突然のことでジュリアは目を白黒させることしかできなかった。
 彼が離れて、やっと息を吸うことができたと思ったら、また塞がれた。

「自分の腕を見て。ジュリア嬢」
「腕?」
「俺のじゃなくて、ジュリア嬢のだよ」

 自分の腕を見ると、ギャレットがつけた刻印に変化があった。花にあった斜線が消えている。

「これ、どうして?」
「キスをしたからだよ」
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