桜涙
翔汰の歩く早さにあわせていたらあっという間に町らしきところに着いた。
似たような瓦の屋根の家がずらりと並んでいた。
旗や看板がない私には見分けがつけれなかった。
そして、町には人がまだ少しだけど歩いていた。
「何、ここ江戸時代の京都みたいじゃん?なぁめご?」
「う、うん…」
時代劇で見たことのあるような町並みだからそう思うのが当たり前だろう。
歩いている人たちもみんな袴や着物を来ているし…
ここはいったいどこなんだろう??…