桜涙



  愛ちゃん…


  まだ、捨てられたことを引きずっているんじゃ…


  「そうですか…」

  
  「まぁ、取りあえず飯食おうぜ!!」


  原田さんはとにかく能天気で頭の中はご飯の事しかなかった。


  「そうだな。いただきます」


  近藤さんもそう言うとみんなが一斉にご飯を食べ始めた。


  愛ちゃんの事が心配で食事がなかなかすすまなかった…


  みんなはご飯を食べ終わり片付け始めていた。


  「ごちそうさまでした…」


  私もみんなと同じように片付け始めることにした。


  近藤さんも食べ終わったのか片付けていた。

  
  「おい、総司。お前いつも以上に全然食べてないじゃないか。どうした?体調でも悪いか?」


  すると、近藤さんは心配してくれていた。


  「いえ、大丈夫です。」


  「本当か?総司はもっと食べないといけないぞ。お前はみんなより力がないからな。」


  

  

  
< 59 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop