ツラの皮



つか、指輪だけじゃなく、かなり本気で告った事も、独占欲を発揮した事も、恋愛に焦燥を覚える事も俺にしてみりゃ至極の珍事なんだよ。




「あ~身から出た錆?自業自得?因果応報?鈴ちゃんにしてみれば『高遠ってばいつもこんな調子でオンナをコマしてるのネッ!ハイハイ。私はアソビに付き合う気はありませんから。』みたいな?」



ストレートな現状説明どうもありがとよっ。





「で、どーすりゃ、今までと違うって分からせられるんだっての。」


「さぁ~?俺、本気になったことないし、まだ未定だし。なんともアドバイスのしようがないなぁ。」



「何のために話聞いてたんだっ!この役立たず!」





思わず怒鳴ってみたが、麻生はまるで堪えた様子もなく「あははは」と笑っている。



コイツ、いつか絶対コロス!



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