蜜恋の行方—上司と甘い恋をもう一度—


何でこんな事聞かれてるのかがよく分からない。
課長が好きだってさっき言ったのに、なんで松浦が繰り返すのかも。
だけど、松浦の目が真剣だったから。

「うん。ずっと前から……今も変わらず、課長が好き」

私も真剣な想いを答える。

それを聞いた松浦がふっと笑って……そして、私の後ろを覗き込むようにして明るく笑った。

「って事です。課長」
「課……?」

急に大きな声を出した松浦に驚きながらもその視線の先を追って……大声を上げそうになった。
松浦に呼ばれた課長は、私から二メートルほど離れた場所に立っていてこちらを見ていて。

目が合った途端微笑まれたけど、あまりに突然の事に俯くことしかできなかった。









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