蜜恋の行方—上司と甘い恋をもう一度—


「俺から断る事はできないなら、相手に断らせるしかないだろ?
正直、鬱陶しかったけど、変に長引かせたくなかったから話がきてすぐに会った。
そこで趣味の話になった時、爬虫類が好きだって熱弁したんだ」
「爬虫類……?」
「家にも一室そういう部屋があって可愛がってるけど、たまに逃げ出して家中這い回れる事があるとか、寝てたら顔の上にいた事があるとか。
そんな話を小一時間してたら、相手も引いてくれて趣味の不一致で円満に解消された。
よかったよ。爬虫類好きな子じゃなくて」
「嘘なんですよね……?」

聞いているだけで血の気が引いていくような話に恐る恐る確認すると、意地悪に笑われる。

「さぁ。優花は俺が爬虫類がいないと生活できない男だったらどうする?
やっぱり縁談相手みたいに断る?」

試すみたいに聞かれて、答えに困る。
爬虫類と一緒に暮らすなんて絶対に嫌だ。







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