蜜恋の行方—上司と甘い恋をもう一度—


「あ、じゃあ私が抹茶プリン好きだって教えたのも課長?」
「そう。優花専門の情報屋」
「もしかして、土曜日うちの住所教えたのも?」

課長はうちの住所を知らないハズなのにってずっと疑問だった事を思い出して聞く。
知美は思い出したように眉間にしわを寄せた。

「土曜日の朝8時よー、電話かかってきたの。
勘弁して欲しいわ。しかも最速で行ける道教えろとか言ってくるし。
まぁでも、私が道教えたおかげでうまくいったみたいだし、優花のためだと思えば休みの朝早く起こされたくらいなんでもないけど」
「……ごめんなさい」
「別に責めてるわけじゃないわ。優花は友達だもの」
「なんかでも責められてるみたいに感じて……」

苦笑いを浮かべると、知美は「心外ね」と顔をしかめた。

「でも、昔から親族の間では私と悠兄どことなく似てるって言われてきたの。
顔立ちとか性格とか。
今までは納得いかなかったけど、好みだけは似てるみたいね」
「え、似てるって言われるの?
あ……でも確かに、意地悪な感じで笑った顔が似てるかも。
何か企んでる時の顔が……」
「悠兄、策士だものね」


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