蜜恋の行方—上司と甘い恋をもう一度—


にっこり笑って言われた祝福の言葉に、戸惑いながらお礼を言う。

そうだ。
知美は事情を知りながらも黙って見守っててくれたんだ。
……途中、置いてきぼり事件とかはあったけれど。

応援してるって、背中を押してくれたから私は頑張れた。

「本当に、ありがとう」

一度言ったくらいじゃ足りない気がしてもう一度言うと、知美はふふっと笑ってトレーの上に残ったままのハンバーガーを指さした。

「早く食べないと午後の仕事に遅れちゃう」
「あ、そうだね」
「もしも悠兄に泣かされるような事があったらすぐに言ってね。
私が締め上げてあげる」
「締め上げるって……何するの?」
「私はいつでも優花の味方だかね」
「え、うん。……ありがとう」

知美が浮かべるキレイな微笑みに、聞き返す事は許されない気がしてそのまま引き下がる。

もしも課長とケンカをする時がきても、深刻な理由じゃない限り知美には言わないようにしよう。
知美の微笑みを前に、そんな事を思った。


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