蜜恋の行方—上司と甘い恋をもう一度—



昼休み終了10分前に戻った社内。
課に戻ると、まだ半分以上の社員がお昼で席を外していた。
お昼休みがまだの安部先輩に交代すると声をかけると、キラキラした笑顔を向けられた。

見覚えのある笑顔に嫌な予感が走る。
確か、課長と同じ大学だって言った時と同じ顔だ。
後輩だったなら飲み会に誘えるでしょって頼みこんできた時と。

「……どうしたんですか?」

あまり聞きたくはなかったけど、無視することもできなくて。
安部先輩は課長がデスクにいない事を確認してから、顔を寄せて耳打ちをする。

「課長、縁談ダメだったらしいの。
なんかね、趣味の不一致とかで相手から断ってきたとかで!」
「あ……そうなんですか」

知っているだけに歯切れが悪くなった私なんか構わずに、安部先輩が続ける。



< 217 / 225 >

この作品をシェア

pagetop