たとえ愛なんてなかったとしても
「そうなんですか。
気分も悪くなりますよね......、ヘビ掴み競争なんて、俺、初めてやります」


「本当だよな!
ったく、誰がヘビ掴み競争なんて考えたんだよ。

ネコ掴み競争ならともかく!」



ネコ?
想像してみたら、ヘビを掴み合う毒々しい戦いから、一気にほのぼのとした可愛らしい戦いになった。

勝負になるのかしら。





しばらく雑談した後に、お互い疲れているので、そろそろ部屋で休むことになった。



「カスミちゃんの様子を見に行きたいから、ルームナンバー教えてもらってもいい?

それから、何かあったら部屋に電話したいからヨンウンさんのも、教えて」



ヨンウンさんは私の申し出を心良く了承して、二人分のルームナンバーをメモ帳に書いて。

私にそれを渡した後、おやすみまた明日と部屋に戻っていった。
< 101 / 559 >

この作品をシェア

pagetop