たとえ愛なんてなかったとしても
「遅れて悪かった、すぐに入る」



会場で、先に各自練習をしていたメンバーとスタッフに声をかけ、すぐにリハーサルを始めようと伝えた。



「いや......会見、大丈夫だったのか?」


「ああ、予定通りに終わった」



炎彬に適当に返事をして、準備に入る。

どうもここ最近グループが妙な雰囲気だ。


俺も詳しいことは話してないし、誰も何も聞いてこないが、同情か好奇か......俺に気を使っているような。


まあどちらにしても、いくらプライベートで関わりないとはいえ、同じグループのメンバーがこんなことになって全くの無関心決め込むやつもいないか。

ずけずけと聞いてくるやつがいないだけありがたい。


メンバーをながめ、他事を考えながらリハーサルに臨む。


あまり集中しきれてなかったために、何度か俺だけスタッフに注意されたが、ダンス曲、バラードも含め、リハーサルが終わり、残すところ一曲のみとなった。


俺たちの持ち歌ではないが、有名な日本のクリスマスソングだ。


時期にも合っているし、ファンは俺たちが日本のアーティストの曲を歌うとすごく喜んでくれるので、この曲を選曲した。


中国でライブする時は中国のアーティストの曲をという風に、一曲は現地の曲を歌うよう心がけている。

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