たとえ愛なんてなかったとしても
「子を大切に思わない親はいない?
そうじゃない人もいます!

それに、大切に思っていたからって許されないことだってあります。
子供は親のしたことを全て許さなきゃいけないんですか!?」


「そうじゃなくて一般論の話だからね......。あー、なんというか......」


「ミヒ......、やめろ。
俺は母をステージに呼んでもいいですよ。
それで、いきましょう」



ミヒの勢いにたじたじになっていたマネージャーに助け船を出せば、明らかにほっとしたような顔をした。


俺の個人の考えでは全面的にミヒの意見には同意だが、あれほど攻撃的なのはやめろと言ったのに......。


マネージャーというのも大変な仕事だ。

芸能人より年下だったり、性格が頼りなかったりするとなめられるし、かといって年が離れすぎたりしても威圧的な性格でも、距離ができてあまり良くない。


うちのマネージャーはメンバーと年は離れているが、いまいち威厳がないので、いつもメンバーの扱いに困っているようだ。



「お前たちも悪かったな。
俺のせいで、準備した曲が歌えなくて」


「エリックさんが良いなら、良いんですけど......」
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