たとえ愛なんてなかったとしても
恐ろしい結論に到達しそうになったが、すぐに振り払う。


確かに他の女とは違った存在ではある。
多少雑に扱っても文句を言わないし、一緒にいて一番楽だ。


だけど、それだけだ。
何で一瞬とはいえ勘違いしそうになったのか。


その証拠に独占したいとも思わないし、俺自身が特定の相手を作る気もない。


色々あって少し疲れているんだ、それで頭が混乱してるだけに違いない。




「......とにかく、俺のことはいいから、ライブに集中してろ」



それだけ言うと、もう何も言ってこなかったので、黙ってステージを見た。
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