たとえ愛なんてなかったとしても
私は払わないよ?とまぶしいぐらいの笑顔で言うキャシーちゃん。

そういう約束だったから仕方ないよねー。



「分かってますよ、キャシー様.....。
そうじゃなくて! 食事代の心配より、もっと他に心配することがあると思うのは俺だけ?」


「うん、食事の量が多くて、食べきれるか心配。
いつのまにこんなに注文したの?」


「炎彬くんじゃない?
食べきれないくらい頼むのがマナーとか言ってたよー。
よく分からないけど」


「そうなの? いいけど、日本でやるなよ......。
しかも払わずに帰るとか何考えてんだ、あの人は!

って、そうじゃないって!
金と食事の量の心配じゃないだろ!

あー!お前らは、ほんっとに!!
ストレスたまる!」



さっきまで落ち着いて話してたのに、いきなりキレる俊輔くん。

何で日本人って、笑顔だったのに急にキレたりする人が多いのかな?

理解できないなー。



「ストレスは体に悪いよー?
たくさん食べて元気出して!」



お腹が減って、イライラしてるかもしれない。

そう思い、笑顔でお皿に焼けた肉をのせてあげる。



< 75 / 559 >

この作品をシェア

pagetop