Second Secret
「お願い!悠梨ちゃんにしか頼めないんだよね」

「いや...困ります」


今目の前で、両手を合わせて頭を下げているのは上城さん。

内容はかなり絶望的なお願い。


来年出版されるオムニバス形式の書籍に、ぜひ先生をサプライズゲストに迎えたい。

なんて無謀なことを企画部から今日言われたらしい。


まず、先生は頼まれてやるのは嫌い。

そして何よりも、先生は企画モノが大嫌い。

オムニバス書籍なんてもってのほか。


誰か他の作家と同じ本で一冊にまとめられるのが、気に食わないらしい。

昨年も同じような話があって。

企画部長が直々にお願いをしに行ったのに「めんどくさ」の一言で断ってしまった。

あの後、編集長がどれだけ謝ってたかなんて、先生は知らない。
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