Second Secret
先生は何枚がある企画書を見ることもなく、私に背を向けた。

そして何事もなかったようにパソコンに向かう。


「お前、わかって言ってんの?」

「わかってます、先生がこういうの嫌いだってことは。でも...私、先生の担当編集だし、この仕事受けてもらわないと困るんです」

「何、そうやって言えばやってくれるからって誰かに言われた?」

「別にそうじゃないです、本当にそうだから...」


先生に仕事を受けてもらえないと、困る人はたくさんいる。

先生はこれっぽっちも困らないだろうけど。

こっち側はみんな困るんだから。


先生のわがままで断られるわけにはいかない。

聞くだけ聞いてみる、なんてやっぱり駄目だ。

どうにかして、受けさせなければ。
< 109 / 235 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop