Second Secret
「ねえ、もうはっきり言うけど佐伯くんって馬鹿なの」

「本当にはっきり言いますね」


苦笑いしてる佐伯くん。

昨日、最後に教えたところまで復習していたんだけれど。

全く...とは言わないけど、ほとんど出来てなくて。


もう腹が立つとかそういうのを通り越して、呆れて笑えてくる。


「でも、すみません、俺物覚え悪くて...」


謝られると、困る。

だって、じゃあしょうがないな、もう一度1から教えてあげようなんて思うから。

私の教え方がよくなかったかな、もう一度ちゃんと教えてあげようなんてなんて思うから。


馬鹿なのはわたしかも。


必死にパソコンと書類に向かってる佐伯くんを見たら、もうこれ以上責められない。
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