Second Secret
私が立ち止まっていて、佐伯くんも気まずそうにとなりで立ち止まって。

そして先生も私たちから少し離れた、その立っている場所から動かなくて。


今、先生は何を考えてるんだろうな。


「あの、秋原さん...俺、じゃあ、帰りますね」


後輩に気を使わせてしまうような、駄目な先輩でごめんね、佐伯くん。

でも今はその言葉がありがたくて、ごめんね、と言って佐伯くんには帰ってもらった。


そこでようやく先生に近づく私。

さっきから表情を全く変えない先生。


「会社へ来られると困ります」


先生前に立って、放った最初の一言がこれ。

もう少し他にも言い方があったんじゃないかと思う。

せっかく迎えに来てくれてるのに。


なんて後悔してももう遅いけど。
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