Second Secret
帰り道、何も喋らない先生。

目も合わせてくれない、わざとやってるのが目に見えてわかる。

怒ってる、のかな。


そりゃ、わざわざ迎えにきてあんなこと言われたら、怒っても仕方ないかもしれないけど。

でも先生だってもう少し自覚をもってほしい。

自分は顔も本名も出さずに小説を書いてる、売れっ子作家だってこと。


万が一、先生のことを知ってる人が、会社の前で誰かを待ってる姿を見たら。

ましてや私と一緒にいる姿を見たら。


作家と担当編集者だから、一緒にいてそれが何だって言えばそれで通るのかもしれないけど。

何を言われるかわからない、噂になったらこわい。

色々聞かれるのはきっと私だろうし、そこで白を切る自信がない。
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