Second Secret
佐伯くんが戻ってきて、そのコーヒーどうしたんですかって聞かれて。

上城さんにもらったって答えたら、秋原さんだけずるいですよー、なんて拗ねた顔をしてる。

その姿を見て、笑いながらコーヒーを飲む。


「やっぱり上城さん、俺への当たりきついですよね、コーヒーくらい俺の分あってもいいと思いません?もういいですよ、俺はどうせ出来の悪い後輩ですからねー」


なんてふざけて言う佐伯くん。

佐伯くんが明るい子でよかったな。

さっき私が怒鳴ってしまったことで暗くなるような子だったら、きっと私は今こんな風に笑っていられないから。


「ねえ佐伯くん」


やっぱり、言わなきゃだめだ。


「さっき、ごめんね。ちょっと嫌なことあって、佐伯くんに当たっちゃって...」

「そんな風に思わないでくださいよ。俺がバリバリ仕事出来るやつだったら、秋原さんにあんなこと言わせなくても済んでたんですから」


私がああ言ってしまったのは自分のせいだから、気にしないでって。

佐伯くん、ごめんね、こんないい人だって思ってなかったよ。
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