Second Secret
「大丈夫?」


何に対しての言葉なんだろう。

この仕事に対してかな、さっきの怒鳴り声に対してかな。

それとも何か別のもの。


きっと、全部。


「はい、ありがとうございます」

「そうそう、悠梨ちゃんはそうやって笑ってないと」


上城さんって、本当にかっこいい人だと思う。

見た目とかそういうのじゃなくて。

いや、見た目ももちろんかっこいいんだけど、こういう、人へ対する思いやりとか気遣いとか。


そういうところが、大人としてかっこいい。


「じゃあ俺、外出てくるから。あんまり無理しないようにね」

そう言って笑顔で手を振って、歩き出す上城さん。


「あの!コーヒー、ありがとうございます」


振り返った上城さんは、やっぱり笑顔だった。
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