Second Secret
したいなら、佐伯くんのいないときに。

そう言ったのは私だし、とりあえず佐伯くんの前ではしないこととしてくれたんだし。

別に嫌なわけでもない私は、もう抵抗なんかしなかった。


「その代わり、何ですか」


答えを待つ私に、先生は少し笑って、ふいにキスをする。

唇が触れるだけの、そのふわりとしたキスに驚いた私。


唇を離した先生を見ると、やっぱり少し笑ってた。


「その代わり、お前がしたくてもしてやんねえ」

「...お気遣いなく、したくならないんで大丈夫です」

「嘘ばっか」


そう言ってまた軽くキスをした。

そうだよ、本当は今、そんなキスじゃ足りないなんて思ってる。
< 220 / 235 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop