Second Secret
「でも、佐伯くん...」

「俺に原因があるとしたら、先生が怒られるのは筋違いでしょうし」

「だからそれは、佐伯くんは何も悪くなくて...」

「いいんです!」


少し声を荒らげた佐伯くんは、もう無理やり笑ってなんかいなかった。

きっとこの表情が、佐伯くんの本当の気持ち、今にも泣き出しそうな顔。

必死に堪えてるのがわかる、腕を掴む力が一層強くなった。


「何してんの」


後ろから聞こえたその冷たい声に驚いて振り返ると、いつの間にか先生はそこにいてこっちを見てる。

先生が、佐伯くんに掴まれた腕に視線をやると、彼は慌てて手を離す。


気まずそうな佐伯くん。

私が彼の立場なら、きっとここから逃げ出したいだろう。

もしかしたら佐伯くんも、そう思ってるのかもしれないけど。
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