Second Secret
しかもこんなときだけ、名前で呼んじゃってさ。

何だか複雑な気分だけど。

先生の目が、早く頷けって訴えてるような気がして。


とりあえず言われた通り、黙って頷いておいた。


「雅斗だけいつもそうじゃない。自分のしたいようにしてばっかりで。私だって自由になりたいのに」

「じゃあお前だって今の仕事捨てて、家を出ればいいだろ」


先生がそう言うと、女の人は黙ってしまった。

話がは未だに見えない、でも、彼女が可哀想だと思った。

だって、今にも泣きそうな顔をしているから。


「とにかく、俺お前の代わりにはなれねえ。俺にはこいつがいる、だから家には戻らない」


泣いてしまった彼女に、私は何もできない。
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