Second Secret
「ほんとに、ごめんなさい。旅行、楽しんでね」


後ろから聞こえた優奈さんの声。

振り返ると、笑顔で私を見ていた。


私こそごめんなさい、何も、本当に何もできない。


「雅斗、絶対何とかしてもらうから。今日はこの子に免じて許してあげる」

「絶対関わらねえからな。おい、行くぞ」


先生が繋いでくれた手が、あったかい。

でもね、先生。

一つだけどうしても、ごめんなさい。


「あの、優奈さん。先生が婿入りなんて、嘘ですから」

「おい、お前!」


だってこんな嘘、必要ないでしょ。

先生はため息をつく。

優奈さんは、笑ってた。
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