Second Secret
「お前さ」

部屋に戻って、後ろにいた先生が声をかける。

何かと思って振り向く前に、先生が私の腕を掴んだ。

そのままひっぱられて、先生の腕の中に収められる。


こんな風に抱きしめられるのって、落ち着かない。


だって先生の顔が見れないから、どんな顔をしてるのかわからない。

それに、先生の心臓の動きが伝わってきて、何だか緊張する。


「な...なんですか」

「お前、今なに考えてる?」


今、考えてること...?

そんなの言えない。


先生に抱きしめられて、尋常じゃないくらいドキドキしてるな、なんて。

先生は一体このまま何をするつもりなのかな、なんて。


このまま、キスしたいな、なんて。


言えるわけない。
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