Second Secret
「悪かったな、出かける前、眠いの我慢させただろ。今日はもう寝ろよ」


優しい先生の声を、もっと聞いていたい。

頭を撫でる手の温もりを、もっと感じていたい。


首を横に振ると、先生は少し笑った。


「そうやってお前は、いつも無意識に俺を煽るのな」


そんなわけのわからないことを言って、先生はキスをした。

軽く触れるだけのキス。


先生の声が遠くに感じるのは、あまりにも眠いから。

眠りたくないのに、駄目だ、勝手に瞼がおりてくる。

眠気に、負ける。


「おやすみ」

先生がそう言ったのが、何となく聞こえたような気がしたそのすぐ後、私は眠りについてしまった。
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