Second Secret
「で、喧嘩したって本当?」


周りに聞こえないくらいの小さな声で、上城さんが聞いてきた。

さすが上城さんで、興味があって聞いてるわけじゃなくて、心配してくれているような表情。

でも本当は、知られたくなかったんだけどな。

佐伯くん、ほんと余計なことしてくれたな。


「まあ、ちょっと...。でも、帰ったら謝ります」

「そっか。悠梨ちゃんを困らせるなんて、あいつも悪いやつだな」


上城さんはそう言って、軽く私の頭をぽんぽんとたたいて自分のデスクへ向かった。

先生にはいつも困ってます、なんて言えない。


悪いやつと言えば、上城さんだってそうだ。

さっきみたいに何気なく頭をさわって、女の子が何も感じないとでも思ってるんだろうか。

いや、ただ少しキュンとするだけなんだけど。


でもこれって、私が悪いのかな。
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