それでも貴方を愛してる





「姉ちゃん、さっき携帯鳴ってたぜ」

「え、あ…若菜…」



そーだよ‼

私、今日若菜と遊ぶ約束してたんだ‼




もう2時だよ!
待ち合わせ10時だったのに‼



私があたふたしているとそれを見兼ねた陸が


「さっき俺にも電話あって、寝てるって言ったら『お大事に』だってよ」



ほっとして胸を撫で下ろした。



でも、なんでお大事に?



「心の傷を早く癒せってことだよ」



私の顔が物語っていたらしく、陸はそう言って説明してくれた。


< 103 / 207 >

この作品をシェア

pagetop