それでも貴方を愛してる





「…愛梨が自分で気付いてくれて良かった」

「…え?」




私は要の言ってることの意味がわからなかった。


要はゆっくりと私の方に歩いて来た。





「こんなの兄貴への見せ物だろ?まあ、俺はそれでも良かったんだけど…」





要は私の髪の毛をすくって、耳にかけた。




「愛梨から別れ話来るまで待ってたんだよ、俺」

「え?」




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