【完】結婚させられました!?
先輩から解放され、おでこに軽いキスを
落とされた私は、顔の火照りを冷ましな
がら大倉の元へと行き。
そんな私に、大倉が呆れたようにそう呟
いた。
「神崎先輩も、こんなガサツ女のどこが
いいんだかね」
「ちょっと。さりげなく悪口言うのやめ
てくれない!?」
ていうかガサツ女って何よ、ガサツ女っ
て!
すると、大倉がやけに妖艶な笑みを浮か
べて。
「唯一イイトコといったら、胸がでかい
所くらいだろ」
なんて、言うから。
「変態!セクハラっ」
と顔を真っ赤にしながら怒れば、林檎ち
ゃんに、「仲良しなんだね」なんてのほ
ほんとしたムードで言われて。
仲良しなんかに、どうしたら見えるんだ
ろう、と不思議で仕方なかった。