【完】結婚させられました!?




十一時くらいになると、心優が眠たそう
に目をこすりながらリビングにやってき
た。



「……音夜君は、寝ないの?」


「ん?一緒に寝てほしいとか?」


「……馬鹿。先に寝るから、閉じまりと
かよろしくね?」


「おー」


「おやすみ」


「……うん、おやすみ」



ふにゃ、と笑って、二階へと上がってい
った心優。



なんなんだよほんとに。どんだけ可愛い
んだっつーの!



ここに来た当日とかは、心優は全然俺を
見ようともしなかったのに、今ではすっ
かり気を許してくれている。



でもそんなに安心されんのもなんという
か。



───ピルルル……



そんなとき、ふと、俺の携帯電話が鳴っ
た。



こんな時間に……裕太か?




< 210 / 419 >

この作品をシェア

pagetop