ぱれっと



よくみると、同じクラスの東野正樹(ヒガシノマサキ)だった。





クラスでも大人しい人で、あまり話したことがない。








「東野くん。」




声をかけると、一瞬驚いた顔をしたが、すぐに私が誰か分かったみたい。






「高枝か。…もしかして、ここって高枝の店?」






入り口に看板あるから分かったんだろう。





「そだよ。
今日はどうしたの?」







「姉貴がもうすぐ成人式だから、みに来た。」





やっぱり。








「なるほど。
もうすぐお母さん帰ってくると思うし、着物見といてよ。
綺麗でしょ?」






なんて言ってると、お母さんが帰ってきた。



< 13 / 41 >

この作品をシェア

pagetop