そんなあなたは先生でした…(下)
私は週に一回の茶道部に所属している。
茶道部は食堂の2階にある和室で
活動している。
今日の放課後は茶道部がある。
食堂に行こうと階段を降りていると、
「死ね」
誰かがそう呟いて脚を掛けた。
お、落ちるっっ!!!
その瞬間腕を引っ張られ、反動でその腕の中に入り、後ろへ倒れた。
「いてて…」
後ろから声がする。
私を転ばせようとした女の子たちは
舌打ちして去っていった。
「あ、あのっ、ごめんなさいっ!!!」
立って後ろを向くと、
そこにいたのは
礼ちゃんの前の席の男の子だった。