そんなあなたは先生でした…(下)

「何で怯えてんの?」

と言われた。


「あっ、す、すみません…」

反射的に謝ってしまった。

「あの、助けていただいて本当に……」

「あ、血だ」

男の子は言った。

あたしを庇って傷ができてしまったらしい。


「舐めればいっか」

「ダメですよっ、あの、手当てしなきゃダメですっ!!!」

傷からばい菌が入ったら……


私のせいで…


「お願いします、保健室に行きましょう」

「は、ちょっ!!!」


私は保健室に無理矢理連れて行った。




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