そんなあなたは先生でした…(下)

ガチャ……

クリスと俺は開いたドアの前に立っている人を見た。


「陽!?」

そこにいたのはおじいちゃん。

「おじいちゃん、これは違うんだよっ!
クリスが!!!」

誰だってこの状況を見れば、俺がクリスに迫ったと感じ取るだろう……

もちろん、おじいちゃんも。

「さっきみたいにキスしましょー!!!」

クリスが俺の首に腕を回し、
軽くチュッと……。


「陽も大人になったのぉ、
しかしの、それはベッドの上でやることであって床はどうかねぇ?」

「おぉ、ベッド!?」

クリスが驚いて言った。

「年寄りは去るとするかね。
陽、くれぐれもやりすぎぬようにの」

パタン……

ドアが閉まった。



思考停止………







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