そんなあなたは先生でした…(下)

「陽♡」

何も考えられない。


ただ、腸がひっくり返そうなほどムカムカする。


「どぉしたとねー?」

その意味が分からない日本語も、
方言がぐちゃぐちゃな日本語も、
声も、、、



「黙れ……」


「what?」


「Don't speak to me!!!」


俺はクリスに確実に伝わるように英語で言った。


「sorry…」


「…………」


大人しくなったクリス。


収まらない、このイラつき。


よく女子が

“ファーストキスは好きな人としたいよね”

と言ってるが、


俺だってそう。


愛のないキスなんてしたくない。




なのに、



こいつに、




クリスに………




< 87 / 361 >

この作品をシェア

pagetop