そんなあなたは先生でした…(下)

「あの、今の話ほんとですか?」

近くの女子に聞かれた。

「どの話?」

「好きな子いないって……」

「あぁ、そうだよ」

サラッと言うと、

「じゃぁ、あたしとつ、付き合って……ください…」

と言われた。


陽は隣でヒューヒュー言ってる。

周りにいた女の子たちはお祈りポーズ。


「えっと……」

「だめですよね、すみません。
迷惑でしたよね、こんな人前で……」


女の子は泣きそうだ。


「いや、あの……」


「諦めるからまだ好きでいていいですか?」


みんなの視線を感じる。


「あの子って、2-1の姫じゃね?」

「あ、本当だ。
朝倉 瑞姫(あさくら みずき)だろ?」

「ずりーなぁ…」


麗華に並びながら口々に言っている。



「………嫌ですよね。
諦めます。もうそんな…」

「嫌じゃないよ。
好きじゃないし君のこと知らないから……だから…」


話しの途中だと言うのに、朝倉さんは俺の話の続きを聞かないで走り去って行った。






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