俺の事どう思ってる?!
 必死で懇願する紫江の姿を見たら次第に表情がいつもの様に戻った。



 それでも、プライドを捨てて頭を下げている夢人は眼中にない事を付け足そう…。




「分かった明日まで待つよ。女の子に頭を下げさせてごめんね」




 紫江達はゆっくり頭をあげると、今度は弥生が紫江に向けて頭を下げた。



 紳士な態度に慌てふためいていたのに、紳士スマイルを見せて車の方に向かった。



 必死で頭を下げる位舞奈にとって大変な事である。



 話してくれない舞奈に再び大人げない感情が支配した。明日には事が解決する、しない関係なく舞奈から聞くことに決めた。



 恐らく、聞くよりも問い詰めるの方が適切だろう。



 舞奈の女友達の前だと無意識のうちに「大人」という理性が働く。



 嫉妬や独占欲が抑えられスマートな対応が出来る。



 自分でも驚き別人格が存在するのでは?と思う位だった。



 停めてあった車に乗る時に4人は違和感あった。それぞれ同じ事を思った…助手席に乗り込んだ。



 見慣れない人が、運転席から見を屈め4人を見て、軽く会釈をしてエンジンを掛けた。



「ん?…千鶴さんっ!」



 夢人は指差して叫んだ。



 余りにも大声過ぎて車の2人にも聞こえた様で、千鶴と指差された者は大笑いしながら手を振り車を走らせた。



 芸術科の2人は全く見当がつかないと、慌ててる夢人を見ている。紫江は恐る恐る夢人に聞いてみた。



「三橋 千鶴さん?」



 大きく頷いた顔は蒼白しており、紫江も全身に震えを覚えた。状況が大変な方向に進んでいる。



 夢人の思考は絶対に明日までに何とかしないと…。ばかりが巡っている。



 震えが止まらない手を握りながら夢人に話した。夢人「はあぁ」と短く返したが紫江と同じ気持ちだった。
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