俺の事どう思ってる?!
 腕を掴んでいたのは呆れ顔の夢人だった。



 そのすぐ後ろに講師が苦笑しながら腕を組み見ており、離れた所に呆然と焦点が定まっていない舞奈が立っていた。



 腕を解放されると、焦っていた気持ちが穏やかになり、静かに講師へ見つけた紙を渡した。



 担任は裏を見ると何も言わず立ち去るその際、舞奈に紙を向けて通り過ぎると、4つに折りポケットに片付けた。



 通り過ぎた講師を見ると、振り向かずに紫江の方を指差す。



 紫江はその場に座り込んでいた。駆け寄ると紫江の方から抱き着かれ、絞るように言葉を漏らした。



「もう大丈夫だから」



 今度は舞奈が紫江を抱きしめる。ありたっけの感謝の気持ちを込めるが、ありがとうの言葉が出ない。



 言葉を出してしまうと涙が溢れそうだった。



 夢人も安心した表情で2人を見ていると、女生徒2人の視線を感じた。軽い笑顔を向けて教室へ入っていった。



 HRになり、黒板に3枚のスタイル画が講師によって貼られた。



 舞奈は講師を睨み、紫江は満面な笑みを夢人に向け、それを受け取った夢人は頷いた。



 顔面蒼白の女生徒が1人ある。



「これらの共通点は何?」



 それだけ言うと席を外し生徒だけにした。



 1人また1人と黒板に向かい、見ると顔を青くして席へ着き、舞奈と村田に視線を送る。



 そのまま顔を伏せてしまう生徒もいた。



 一通り終わると、講師が教室に入って3枚のスタイル画を剥がした。



 講師は怒りにも似た表情を生徒全員に送った。



 空気が張り詰め、伏せていた生徒達も担任の方へ顔を向けた。



「本物を見分けられないたらプロになるのはやめなさい。あと、自分が生み出した財産には責任を持ちなさい。以上」



 それだけ言い教室を出た。生徒達はそれだけで理解出来た。



 担任はプロの顔に変わっていた。
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