恋愛指導は秘密のくちづけで
「塚越先生、ご無沙汰してます」


「こんなとこで何してるっていっても、塾の仕事してんだな」


「まあそうですけど」


「なんだ、浮かない顔して」


「え、そう見えますか?」


「高校時代と変わらないな。顔に出てるぞ」


顔がほてっているのがわかり、隣にいた佐伯さんが笑いをこらえている。


「よかったら息抜きしに学校、遊びにこいよ。じゃな」


そういって返事も聞かずに塚越先生は会場の中へ消えていってしまった。


手がおろそかになってるよ、と佐伯さんに注意され、ひとときの夢から目が覚めた。
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