恋愛指導は秘密のくちづけで
作業机で受験票の整理をしていると、ばたばたと足音が聞こえる。


「お疲れ様です」


息をきらせながら、タイムレコーダーを押す姿を見る。万里くんだった。


「お疲れ様」


目があうと、万里くんはにこっと笑顔で返してくれた。


心の鼓動が響くのを万里くんが見ているようで、おちつかなかった。


「柏葉さーん、模試の問い合わせだって」


教育部の浜中さんが大きな声で叫んだ。
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