恋愛指導は秘密のくちづけで
終業時間になり、タイムカードを押すのを見計らって万里くんがスマホを持って近づいてきた。
「メアドね」
バッグの中から携帯を取り出す瞬間、中からメガネケースが外に飛び出した。
足元に透明のプラスチックケースに入った赤いふちのメガネが転がり、急いで拾ってバッグの中にしまった。万里くんは小首をかしげていた。
「ごめん、メアドね」
適当に文章を打ち込んでメールを送る。
「ありがとうございます」
万里くんは一礼した。
「お先に失礼します」
「ふうん。柏葉さん、メガネ……」
万里くんの独り言が聞こえてきたけれど黙って事務室をあとにした。
「メアドね」
バッグの中から携帯を取り出す瞬間、中からメガネケースが外に飛び出した。
足元に透明のプラスチックケースに入った赤いふちのメガネが転がり、急いで拾ってバッグの中にしまった。万里くんは小首をかしげていた。
「ごめん、メアドね」
適当に文章を打ち込んでメールを送る。
「ありがとうございます」
万里くんは一礼した。
「お先に失礼します」
「ふうん。柏葉さん、メガネ……」
万里くんの独り言が聞こえてきたけれど黙って事務室をあとにした。