恋愛指導は秘密のくちづけで
「そうだ。この間のこと」


わたしは顔をあげた。万里くんはこちらに視線を合わせていた。


「夢の話ですか。誰にも言ってませんよ。話すと消えちゃいそうですからね」


ぐっと胸をつかまれた感じがした。


「そ、それと。そういえば、わたしに秘密があるって言ったよね」


「秘密? 秘密ですか」


万里くんは、後ろのほうまで整頓をし終えると、窓の施錠もチェックしてい
た。


「ねえ、秘密って」


「その話はまた今度。教室の整頓すべて終わりました。それではまたあとでメアド教えてくださいね」


そういうと、わたしをよそに教室を出て、隣の教室にいたツッキーに声をかけていた。
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