恋愛指導は秘密のくちづけで
午後も普段通りの業務とはいえ、全体的にゆるやかな時間が漂ってきた。


電話もあまりならないし、大きな仕事もとくにないので原田さんや山崎さんは自分の周りの掃除をはじめていた。


中西さんも浜中さんと談笑しながら受付の周りを整頓していた。


わたしと佐伯さんも営業の棚を開けて資料の本やファイルを整えていった。


「あれ、万里くんは?」


終業時間になり、タイムレコーダーを打つと、ツッキーが作業台の机について座っている。


白衣の奥にある棚から持ってきた日報を作業台に広げて書き始めた。
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