恋愛指導は秘密のくちづけで
「痛っ……。離して」


「続けるんだよ。俺と。これからも」


先生は強くつかんだままだ。メガネの奥にはいつもならやさしいまなざしを送ってくれていたのに、今は輝きもなくわたしをにらみつけている。


恐怖と不安が頭をよぎった。先生の手を振り払おうとしたがうまくいかない。


「俺はずっとお前のことが好きだったんだ。ようやく両想いになれたんだぞ。それをお前は」
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