恋愛指導は秘密のくちづけで
万里くんは2階と3階のボタンを押した。


「いろいろ面倒でしょ」


ニコリと万里くんは笑顔をかえした。


「万里くん、どうして塚越先生の名前を」


「教えてほしいですか」


手はつながれたまま、万里くんの顔がわたしの顔に近づく。まともに顔をみられなかった。


「え……、うん」


「いいですよ。もうじき模擬試験がありますよね」


「高校生たちが夏休みに入ってすぐの日曜にあるけど」
< 243 / 263 >

この作品をシェア

pagetop