恋愛指導は秘密のくちづけで
「塚越先生って……もしかして」


「担任でしたよ。僕のクラスの」


じっとりと汗が首すじにかけて流れ出す。


足元の資料をふまないようにして、少しだけ窓を開けた。


風が部屋の中に入り込み、たまっていた熱い空気は薄まったように感じた。


「あの人、オレのクラスの女子に手出してましたから」


「嘘……」


「そうやって自分だけのものだって信じさせるんだから、やんなっちゃうよ。クラスの女の友達は言いくるめられてね。それでも好きでいるってさ」
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