溺愛マリオネット




まだ幼い私は結婚指輪にすごい憧れて、大好きな冬馬さんからお嫁さんの証がほしくて、

お花で指輪をつくってって冬馬さんにお願いしたんだ。

作ってる最中にそれは起きた。

2人からちょっと離れた時だった。
私をおいかさ張る黒いスーツの男たち。

そのゴツい腕を飛ばして私を捕まえたのだ。

「いやぁ!はなしてぇー!せんせいたすけて!」

近くに居た先生はそれを見てみぬふりをした。

今思えば親の指図だったんだろう。

私の声に反応した冬馬さんが近寄ってきて
「たまきにさわるな!はなれろ!」
こう言ってた。
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